20年奏で続けるボクサーサウンド

 私が乗っているのはレガシィRS。2代目レガシィでございます。
 新車で購入してから20年以上も経つお爺さん車ですね。
 このレガシィとは、妻よりも長い付き合いとなっています。

 さて、このスバル車に乗る意味とはなんでしょうか、私が20年以上も同じスバル車を所有し続けた意味とは、そもそも、この車に、どれだけの魅力があったのか・・・

 私が中学生だった頃、スバル自動車は世界ラリー選手権に出場していました。WRCです。
 F1と並ぶ、モータースポーツの最高峰。
 90年代初頭、スバルはイギリスのモータースポーツチームプロドライブとタッグを組み、新型エンジンを搭載した初代レガシィでシリーズ参戦。
 その後、新設計ボディのインプレッサで今は亡き天才ドライバー コリン・マクレーを擁し、破竹の勢いでWRCに勝利を収めていき、スバル=モータースポーツのイメージが定着していったのです。
 私は、当時、NHKの衛星放送でWRCの放送を食い入るように観戦し、スバルの持つ走りの技術力に魅了されました。

 現在、北米ではスバル車が凄まじい勢いで売れていると聞きます。
 理由は、モータースポーツのイメージ。 高性能車の代名詞ともなったスバル車が、需要の関心をがっちりと掴んでいるようです。
 車とは、なんでしょうか、移動の手段なのか、物を運ぶ手段なのか。
 スバルは、車に乗る意味というものを上手く「車を所有する意味とは、車を運転する事」と定義する事ができたのです。
 高性能で、運転して楽しい車。運転する事に意味を持つ車。
 ポルシェ、ロータス・・・  世界には「運転する事に意味を成すスポーツカー」をほぼ専門的に作るメーカーは存在しますが、スバルのように「運転する事に意味を成す大衆車」を作るメーカーは数少ないでしょう。
 伝統の水平対向エンジンを中心としたAWDシステムに只ならぬ誇りと拘りを持つスバルは、そのイメージと実際の性能が合致し、共感するユーザーを増やしていったのでしょう。

 私が所有するレガシィは20年以上も前の車。
 今では17万キロも走行しましたが、いまだに水平対向エンジンはボクサーサウンドを奏で、4輪は勢いよく地面を蹴飛ばします。
 若い頃はこの車で山道を飛ばし、今では、妻と3人の子供たちを乗せるファミリーカー。
 スバルが犯した唯一の失敗は、買い替えない車を作ってしまった事でしょうか(笑)